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マニアの館
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訪問日をブドウの選別が行われる翌朝に変更して貰い、
メッソリオに使われるメルロの選別作業を見学させて貰いました。
前日に収穫されたブドウを冷蔵庫で一晩冷やしてから行います。
選別作業は通常、熟練の女性のみ6人で行われます。
チンツィアの厳しい目が光り、もったいないくらいの選別が行われていました。




今回のメルロは、まだ若い木のものや2番目のもので3分1以上のブドウが選別され、
ベースの「マッキオーレ・ロッソ」用のものへと格下げされていました。
ブドウは別々に醸造されます。




次に地下のバリカイアで、2003年のワインをバリックからテイスティングをしました。
畑ごとに醸造され、樽熟しているのもを畑ごとに軽いものから順にテイスティングしていきましたが、
すべて個性のある香りと味わいにビックリさせられました。
特に03年の中ではメルロの出来が素晴らしく、あれほど明るくて
外向的な「メッソリオ」は始めてでしたが、偉大な98年にも勝るとも劣らない出来と言われ納得です。
2004年の収穫も素晴らしいものになりそうで、最後まで天候に恵まれることを祈るばかりです。




そして、カンティーナでは滅多に飲むことが出来ない、瓶熟中の「パレオ・ロッソ2001」を特別に試飲することが出来ました。
そう01年はカベルネ・フラン100%で仕込まれた、故エウジニオの念願だったパレオ・ロッソなのです。

以前からマッキオレのワインは、「柔軟」すぎて、
もう少し「酸」のハリみたいな締まりがあった方が良いのでは?熟成は?と思っていましたが、
先日96年を飲んだときに、素晴らしく熟成した姿に、ハッと気が付きました。
酸とタンニンに「キメと密度」があると、熟成により、その「柔軟性」がさらに何倍もの複雑性を生むことを・・・。
私は、「パレオ・ロッソ」にワインを教えて貰いました。

彼女にもそのことを話しながら、96年の収穫の話などで大いに盛り上がりました。

さて話は戻りまして01のパレオです。
ブレンドワインから単一のフランになって、さらにスケールアップした、香りと繊細さには感動させられました。
単一ブドウのワインならではの鮮明でクリーンな印象は、
「メッソリオ」や「スクリオ」のレベルに近づいた、エレガントで奥のある存在感があります。
今から来春のリリースが待ち遠しい限りです。
期待をして飲んだにも関わらず、それ以上の素晴らしさを感じさせてくれました。
しかもまだ瓶熟中のものです。
お楽しみに!!




最後に新しく建設中のカンティーナ(瓶貯蔵やテイスティングルームを設置)を見学、
新しく導入される温度管理が出来るコンクリートの貯蔵漕などを見せて頂きました。
今どきコンクリートと思われますが、エノロゴのルカ=ダットーマは各バリックのワインを選び、
ブレンドして瓶詰めまでの期間の貯蔵には、このコンクリートが最も良いと考えているそうで、ワインが最も落ち着くそうです。
温度管理が出来るものは、マッキオーレの特注で初めて見ました。
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