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アルト・アディジェの「メラーノ」という町の試飲会(サシカイアも出品)で、
「スカッソ・デイ・チェザリ」の1998年を出品したそうです。
彼らは、あまり自信は無かったそうなのだが、その試飲会で一番に選ばれました。
自分たちも飲んで驚いくほどの美味しさだったそうです。
我々も試飲しましたが、実にエレガントに仕上がってきていました。
まだまだ熟成を期待させる、豊かで力のある「酸とタンニン」は印象的です。
冷涼な場所と言うこともあり、クリーンで綺麗な「酸」は、芯に力があり、
「冷たさ・締まり」のようなエレガンスを感じさせます。
滅多に感じることが出来ない「上品なフルーツ」があります。

ワイナリーを案内して下さったオーナーの奥様、ラウラさん
(ピエモンテ出身)は、キアンティ・クラッシコの生産者「レ・コルティ」のドゥッチョ氏と親戚になります。
トスカーナ中のワイナリーの畑でヴァルジャーノに対抗できる畑はサシカイアのみと熱く語っていました。
サッシカイアとは親交深いようです。

2004年は春に霜害があり、自然なグリーンハーベストになりました。
素晴しい収穫となった97年並とのことです。
頭の片隅に記憶しておくと良いでしょう。
99年より完全な「ヴィオデナミ」を行っております。
ブドウを破砕後もポンプを一回しか使わない。
圧搾も伝統的な「足踏み」で行うとか。。。
畑は16haを所有あり、その内4haはまだ稼働していません。
1年毎に畝の間に豆の樹を植え、その豆を畝に蒔く。
「テヌータ・ディ・ヴァルジャーノ」と「パリストルティ」は、基本的には畑は一緒で、
良いものや樹齢の古いものが、クリュのテヌータになります。
 
スカッソの畑は61年に植えた古木なります。
畑の仕立てが古いため、年々植え替えを行っているそうです。
そのため「スカッソ・ディ・チェザリ」の生産量は1500本(2001年ヴィンテージ)。
生産性がなく、この2001年がラストヴィンテージとなってしまいました。
現在は、全面的に畑を作り直しています。

ブドウの種類、畑、畑の中の位置毎に発酵、熟成させています。白のみ軽いフィルターをかけています。
 
元々、ルッカはナポレオンの領地だったそうです。
南仏の人なので、今でもヴィオニエが栽培されています。
ワイナリーの敷地内に別荘があります。
この別荘は16世紀に建てられたもので、当時は別荘、ワイナリー、畑等、バラバラの所有
でしたが、19世紀に今の形になりました。
現在のオーナーは92年からで、それ以前はワインはバルクで売っていました。